V-Ray GPUの動作状況を正しくモニタする方法
V-Ray GPU はハードウェアの機能を最大限に活用し、レンダリング中に利用可能なパソコンの処理能力を効率的に利用します。ただし、Windowsのタスクマネージャーのパフォーマンス グラフを使用すると、そこにある情報が GPU の完全な使用率を表示していない事に気づくかもしれません。 Windowsタスクマネージャーはパフォーマンスのレポートが正確ではありません。例えば以下の例では、GPU2 と GPU3 の使用率が 0% と表示されます。 GPUリソース、特に GPU使用率を監視するには、GPU-Z や MSI AfterBurner などの外部ツールを使用することをお勧めします。
同じレンダリング時に MSI AfterBurner でのGPU使用率グラフを次に示します。 GPU 2 と GPU 3 の使用状況が正確に表示されます。
Windowsのタスクマネージャー
- GPU パフォーマンス グラフ: GPU の使用量については、 (CUDA) パフォーマンスのレポートとしては正確ではありません。
- GPU メモリ使用量グラフ :GPU メモリ使用量のグラフです。
- 専用 GPU メモリ:GPU の物理 GPU メモリを報告します。
- 共有 GPU メモリ:必要に応じて GPU が借用できるシステムメモリの一部を指します。専用GPUメモリよりも低速です。アウト・オブ・コアレンダリングを使用する場合に役立ちます(テクスチャにシステムメモリを使用)
- GPU 温度:GPU チップの温度。 UI の左側の各デバイス名の下にもあります
VFB の統計タブ
V-Ray 5.0 以降の場合、VFB には現在開いているシーンに関する有用な GPU 統計情報が含まれています。現在のシーンの情報を確認するには、IPR またはプロダクション レンダリングを開始する必要があります。負荷%などの一部の統計情報は、イメージサンプラーがプログレッシブに設定されている場合にのみ使用できます。
- Engine : 現在選択されている GPU エンジン(CUDA or RTX)が表示されます。
- Available Memory : このGPUで使用できるメモリ量です。 Windows WDDMモードはGPUメモリの一部を使用するため、この量はこのデバイスの合計メモリよりも少ないことに注意してください。 3dsMax (または任意のDCCアプリケーション)は、モニターに接続されている GPUでは画面表示用にGPUメモリの一部を消費します。 Photoshop、After Effects、Nuke などの GPU メモリを使用する開いているアプリケーションは、GPUデバイス用に利用可能な GPU メモリの一部を占有します。
- Used Memory : V-Ray GPUが現在のシーンに使用しているメモリの量です。 RTXエンジンでは通常CUDAエンジンよりも多くの VRAM を使用します。
- Load % : GPU 使用率 (パーセンテージ)
- Performance : プログレッシブレンダリングに関する有用な統計を示します。
- シーンコンパイルの時間
- レンダリング時間
- Memory tracking : テクスチャ、ジオメトリなどのGPUメモリを使用したシーン要素毎の詳細レポート
テクスチャにシステムメモリを使用する(“Use System Memory for Textures”)チェックボックスを使用すると、統計タブに GPU メモリの誤ったデータが表示される可能性があることに注意してください。これは将来改善される予定です。